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ブラックホール2
原子がブッ潰れると・・・
電子の軌道が限りなく陽子に近付き、中性子となります。
この段階で圧壊が止まるくらいの質量の星は中性子星となります。
量子色力学によると、中性子は3つのクォークが合わさったものと表されます。クォークは素粒子と考えられ、それ以上の内部構造を持たないとされます。
しかしなおかつそれを上回る圧力がかかると、今度はクォークがクォークであるための条件が破綻し(素粒子たる特質を維持するために必要な空間的位置の重複ととれる)、そこでは物理法則が成り立たなくなると考えられます。相対論的に言うと「特異点」となってしまうワケです。
これがブラックホールの概念上のコアですね。元の星の質量に応じて、その周囲に任意の広がり(シュバルツシルト解による)をもつ「事象の地平面」が形成されています。光すらも脱出できないその面を境に、「物理法則が適用できる時空と因果関係を持てなくなった領域」を総じてブラックホールと呼ぶワケです。
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