3人が本棚に入れています
本棚に追加
「春!!」
名を呼ばれて振りかえると、見たくもない顔がそこにあった。
「なんだよ。うるさい」
「もう、春ちゃんったら。照れなくてもいいのよ♪」
言っておくが、こいつは男だ。オカマだ。女になりたい男だ。
海江田衛という、なんとも男らしいオカマである。
「嫌がってなどない。オカマにつるまれている、己の人生を嘆いていただけだ。」
「あら!!またそんなこと言ってー」
ぶーぶー文句を言うオカマ。
…だが、そうは言っても自分とは腐れ縁で、もう小学校から、今の大学までの付き合いになる。
俺、伊藤春樹の親友と言っても過言ではないだろう。
最初のコメントを投稿しよう!