僕たちが出会ったのは

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「春!!」 名を呼ばれて振りかえると、見たくもない顔がそこにあった。 「なんだよ。うるさい」 「もう、春ちゃんったら。照れなくてもいいのよ♪」 言っておくが、こいつは男だ。オカマだ。女になりたい男だ。 海江田衛という、なんとも男らしいオカマである。 「嫌がってなどない。オカマにつるまれている、己の人生を嘆いていただけだ。」 「あら!!またそんなこと言ってー」 ぶーぶー文句を言うオカマ。 …だが、そうは言っても自分とは腐れ縁で、もう小学校から、今の大学までの付き合いになる。 俺、伊藤春樹の親友と言っても過言ではないだろう。
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