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目に涙を溜めて亜理子に近付いてきた剣道着の女の子、竹刀が入ってるイメージの袋を持っている事から剣道着なのだろう。
「だいたいの予想はつきますがどうかしました?」
「部長に会わせて下さい、部長さんは何処ですかぁ?」
赤く目を腫らし今にも泣き出しそうなツインテール女の子、元剣道部の月島うさみ(ツキシマウサミ)だ。
その場で泣かれても困るので第1家庭科室に案内した、すると待ってましたと言わんばかりに笑顔で出迎える冴江の姿が。
「ようこそコスプレ部へ」
「ようこそじゃないですよ、道場に立ち入り禁止にしたのは貴方なんですね!?」
今にも竹刀で撲りかかるんじゃないかと言う気迫、気迫を出すと言う点では流石は元剣道部と言わざるおえない。
うさみはコスプレ部に向かう少し前くらいから元剣道部になっていたのだ、つまりは突然剣道部を辞めさせられたのだ。
「我がコスプレ部には邪魔だったから辞めてもらったわ、結構高かったんだから」
「非道です、こんな無茶苦茶な退部が認められるわけありません!」
冴江の無茶苦茶な行動で直談判しにきた人は数知れず、直談判して覆った試しがない人はそれに比例する。
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