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ここは南グラシス高等学校、南の前になにも書かれて無いが一応私立と言う扱いになるらしい。
この南グラシス高等学校は施設はもちろん、部活動も充実した学校。
南と書いてあるが別の方角があると言うわけではないらしい、隣にある学校は最近出来た中等部だ。
｢ほふぅ…｣
そんな南グラシス高等学校１年Ｃ組の教室に、ため息をつく女子生徒が一人。
｢どしたノ、ため息つくと妖精が死んじゃうヨ？｣
｢何の話よ…｣
たどたどしく喋っている人物は外国の人と言うわけではない、山田茉莉花(ﾔﾏﾀﾞﾏﾘｶ)は産まれも育ちも日本だ。
そしてため息をついていたぐるぐる眼鏡な子は中学校が同じだった夢野亜理子(ﾕﾒﾉｱﾘｽ)、アリスとジャスミンの間柄だ。
ジャスミンについては和名が茉莉花だったりする事からだ、ジャスミンの方が長い気がするがあだ名なのだから仕方がない。
｢んで、どうしてため息なのサ？｣
｢部活は多いのに合気道部がないんだもん…｣
部活動の全てを記憶している方が珍しいくらいの数、軽音部や猫研究部があるのだが合気道部は去年で廃部になっていたらしい。
｢そっかぁ…、ぢゃあうちの部活に来てくんなイ？｣
｢え…、ジャスミン何部だっけ？｣
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