やっぱり萌えって重要だと思うんだよね、だからコレ着なさい!

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「おっそい、何してたのよこんな時に!」 コスプレ部の会計や食品の在庫管理や発注をしている裏の副部長山本桜(ヤマモトサクラ)、稼ぎ時に遅れて来た亜理子を叱っている。 「これから夏に向けて部活で疲れた人が来る稼ぎ時に何してたのよ、先に連絡はしてたはずでしょ!」 「教室の掃除が長引きまして…」 桜が怒る時はあまり無いのだが追い詰められていると言う事なのだ、普段は冷静で優しい先輩なのだ。 「そんなに掃除が大事ならメイド服で廊下掃除してなさぁい!」 ~*~ コスプレ部の歴史はものすごく浅い、1年生の頃の冴江と桜がのりと勢いで設立した部活で丸1年も経過していない部活動だ。 北村財閥の財力と桜の知恵で許可を得た部活動、コスプレ部の最初のメンバーは丸々一クラス分の女子と豊だった。 たった一人の男子部員である豊、そして最初の被害者が豊なのだ。 服飾部と仲良くなったのも桜の知恵で、部費は極力お客さんから貰ったお金でまかなっている。 ~*~ 「昨日冴江に入れられた被害者だからさ、もうちょっと優しくできないかな?」 「副部長がそんな甘くてどうすんの、私は妥協とつまらない事が嫌いなの!」
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