正夢

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朝起きた…ベッドは汗でびしょ濡れだ………… あの夢が現実になるのか!? 絶体嫌だ!! 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!! もぅ、ベッドのある二階から、一階に降りるのが怖い………… やはり、避けられないと分かりながらも、抗いたくなるのだ。 まず、何故あの優しい父に足を引き裂かれなけれはならないんだ!! 何故、あの幼い弟に腹から喰われなければいけないんだ!? おい~、早く起きろよ~ 父さんの声だ!! 誰が起きるか、誰が起きるか、誰が起きるか、誰が起きるか!! 僕はお前に殺されるんだぞ!? 何で言われるがままに殺されなきゃならないんだ!! んー?どうした? 起きないんなら父さん、部屋に入っちゃうぞ~ いつもの家庭の流れ、だが、いつもの何倍も不快だ!!部屋に入る!? たまったもんじゃない!! グラ…………グラグラグラグラグラグラグラ 地震!? ………… 気付けば、砂ぼこりの中 痛っ!! 右足ががれきに潰されて動かない………… おい!!大丈夫か!? 父さん!!助けて!! 待ってろ、今、引っ張ってやるから!! 父さんは本気で引っ張ってくれた、でも、足はびくともしなかった…………父さん!!痛いよ!! っく、すまないお前を助…………っ!? どうしたの!? お前、足が半分裂けてるぞ!! えっ!?僕はどうしたら良いの!? 切り落とそう… え!? このままじゃ足に菌が入って皮膚が腐る。 かれこれお前は二日間寝ていたからな… そんなに!?どうして起こしてくれなかったの!? 気付かなかったんだ、てっきり死んでしまったのかと………… ソレに、目を覚ました私と、お前の弟は、空腹に苦しんだからな………… 父さんが何かを探しながら言った………… 何探してるの?父さ…………!? 出てきたのはチェーンソーだった… そぅか!!ソレで壁を壊せば!? 違う。今、この部屋はもろい、チェーンソーの衝撃で崩れてもおかしくないだろう。 でもお前は足にケガをしてる上に動けない。 切るぞ…………!! ちょっ、父さん!? ギュィィィィィィィィィィィィン!!
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