第二章・騎士学校

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そんな彼女が教室の扉を開けて 出ていくと思いきや、振り返り 「あぁ、婿殿は次の授業が始まる前に サフィラ様の所へ向かう様に」 絶対に訴えてやる。と決意し 机の上の教科書とノートを 机の下に閉まっていると 隣の席に座る女性が立ち上がり、頭を垂らした。 「アルちゃん、ごめんね。私の所為で…」 「イリア姉さんの所為じゃないよ アリアは俺をからかいたいだけだからな」 イリア・クレンシェル アリアと同じ様な容姿をしているが 左目の黒子がない。 見分け方の重要なポイントと言える。 アリアとイリアは名前でわかるが、姉妹だ。 しかし性格は正反対 元気な部分をすべて取られたと言わんばかりに イリアは臆病で小心者。
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