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「追えっ!!!」
その一言で、鎖が解ける。
久々の餌に群がる獣の様に魔族達は一斉に俺を追ってくる。
二階に上がり
すぐに曲がり角に刺し当たる。
そしてすぐに左と正面に道が分かれるが
闇に先を隠された道に行く勇気はなく
正面に走り抜ける。
そしてまた曲がり角。
曲がり角を曲がり
三階に続く階段と正面に道が分かれる。
正面を選び、再び曲がり角。
左へと続く道と正面の道。これも正面。
再び曲がり角に訪れ、すぐに階段になる。
階段を下りて、門の様な扉の前に訪れる。
同じ道を進み、階段を駆け上がる。
曲がり角を曲がり
再び正面の道へ。
曲がり角だけを曲がり
枝分かれする道には脇目も振らずに走る。
一周して二周、そして三週目で
「なにやってやがる、回り込めっ」
「やばっ……あぁぁ、くそっ」
追い立てる魔族達が二手に分かれ
背後と
正面、魔族の群れに挟まれる。
仕方なく三階へ続く階段を駆け上がる。
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