第一章・プロローグ

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「追えっ!!!」 その一言で、鎖が解ける。 久々の餌に群がる獣の様に魔族達は一斉に俺を追ってくる。 二階に上がり すぐに曲がり角に刺し当たる。 そしてすぐに左と正面に道が分かれるが 闇に先を隠された道に行く勇気はなく 正面に走り抜ける。 そしてまた曲がり角。 曲がり角を曲がり 三階に続く階段と正面に道が分かれる。 正面を選び、再び曲がり角。 左へと続く道と正面の道。これも正面。 再び曲がり角に訪れ、すぐに階段になる。 階段を下りて、門の様な扉の前に訪れる。 同じ道を進み、階段を駆け上がる。 曲がり角を曲がり 再び正面の道へ。 曲がり角だけを曲がり 枝分かれする道には脇目も振らずに走る。 一周して二周、そして三週目で 「なにやってやがる、回り込めっ」 「やばっ……あぁぁ、くそっ」 追い立てる魔族達が二手に分かれ 背後と 正面、魔族の群れに挟まれる。 仕方なく三階へ続く階段を駆け上がる。
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