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「お前、魔王の子か?」
「きさ「いい」
女の言葉を少女が制止。
「そう、貴方は?」
「勇者だそうですよ、イヴ様」
一瞬少女が女を見て、視線を玉座に向けた。倒れる父親を見ても顔色一つ変えない。
「貴方が?」
「いえ、勇者が攻めて来たってお屋敷が騒がしくなって、それで心臓麻痺です」
魔王様?貴方…いえなんでもありません。
「いたぞっ!」
名ばかりの魔王だ
等と思っていると、俺の入室してきた扉の反対側からそんな声が聞こえてくる。
そしてその声を聞いて
玉座の正面の大扉からぞろぞろと魔族が沸いてくる。
…やばいっ!
と心中で叫んだ時
「王っ!?」
倒れる魔王を一匹の魔族が見つけ
視線が一斉に魔王に向けられる。
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