第一章・プロローグ

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「お前、魔王の子か?」 「きさ「いい」 女の言葉を少女が制止。 「そう、貴方は?」 「勇者だそうですよ、イヴ様」 一瞬少女が女を見て、視線を玉座に向けた。倒れる父親を見ても顔色一つ変えない。 「貴方が?」 「いえ、勇者が攻めて来たってお屋敷が騒がしくなって、それで心臓麻痺です」 魔王様?貴方…いえなんでもありません。 「いたぞっ!」 名ばかりの魔王だ 等と思っていると、俺の入室してきた扉の反対側からそんな声が聞こえてくる。 そしてその声を聞いて 玉座の正面の大扉からぞろぞろと魔族が沸いてくる。 …やばいっ! と心中で叫んだ時 「王っ!?」 倒れる魔王を一匹の魔族が見つけ 視線が一斉に魔王に向けられる。
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