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拓哉「ありがとう、君もけっこー速いよ」
双馬「嫌味にしか聞こえんけどね」
笑いながら双馬は言い、続けた
双馬「もちろん拓哉くんは陸上部に入るだろ?」
拓哉「拓哉でいいよ。でも、陸上部には入らないよ」拓哉は悲しそうに言った
双馬「何でやねん。今さらやる気無くしたんか、俺は拓哉がおるから陸上部は面白くなると思ったのに・・・、何でや?」
寂しそうな顔で双馬は言った
すると拓哉が
「いや、走りたいって気持ちはあるよ。でも、胸がわくわくしない。全国中学新記録を作ったことで目標が無くなったんだ。それで、練習には熱が入らない、体がやる気を起こさないんだよ」
拓哉がそう言うと、双馬は言った
双馬「何言ってんだよ。高校では更に上がいるねんで。だから、それを目標に頑張れよ。俺はずっとお前を目標に練習してきたんだ。同じ学年で身近にこんなやつがいると、嫌でもやる気が出るからな。その内、俺がお前の目標になってやるよ。」
拓哉「わかった。頑張って続けるよ。お前のために、そして高校記録を作るためにな。だから、双馬にも負けねえから」
そうして、30分ぐらいすると、生徒が次々に入ってきた
その放課後、俺と双馬は陸上部の入部届を出しに行った
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