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例えるならここは真っ暗な海。
波の音は勿論無いけれど。
聴こえてくるのは、私の身体中から鳴り響く、機械の微かな唸り。
ふと思い立って、振り返る。
アクアマリンの石粒のような地球が、遙か遠くでキラキラと輝いていた。
『綺麗…』
思わず発声装置から〝言葉〟が漏れてしまう。
この広大な暗い海を漂いながら見る、あの小さな青星の美しいことと言ったら。
その地球の煌めきに詠嘆しながら、私はしみじみと感じ入るのだった。
ーああ、私…私、本当に…本当に憧れの宇宙へ来たんだ。
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