プロローグ

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梅雨も終わり夏も本格的になってきたこの日。 一人の男が出処した。 牢屋で寝転がっている青年。 そこに一人の警官がやってき、青年に話しかける。 「鬼山龍二…出処の日だ!」 それを聞いた青年は起き上がりあくびをしながら牢屋が出た。 青年の名前は鬼山龍二(きやま りゅうじ) 年齢は22歳。 これと言って特徴はない普通の青年だ。 龍二は外にでて門番していた警官を見て驚いた。 「秋山さん!何やってんスか?」 警官の名前は秋山修一(あきやま しゅういち) 秋山は龍二を逮捕した警官だった。 「お前が出処するっつーからよ?この時間に変わってもらったんだよ!」 「お世話になりました!」龍二は秋山に頭を下げた。 「止せよ!柄じゃねぇことしてんじゃねぇよ!」 龍二は頭を上げ到頭に秋山に訪ねた。 「秋山さん…タバコ持ってないっスか?」 「あるわけねぇだろ!?」 龍二が秋山にタバコを貰おうとしている所に男の人が龍二に話しかけてきた。 「出処早々捕まる気かお前は!」 その人は外見はただのおっさんだが、実は刑事だ。 名前は青山佑宇真(あおやま ゆうま)。 秋山は青山を見て敬礼をした。 龍二は青山を見るなり馴れ馴れしく接しまたタバコを要求した。 「あぁ!おっちゃん!タバコくれよ!」 「後でやるよ…全く…💧」 龍二は秋山にもう一度頭を下げた。 「もう来んなよ!(笑)」 龍二と青山は秋山に挨拶をして車に乗り込んだ。 青山はタバコを一本渡しながら訪ねた。 「家でいいのか?」 龍二はタバコを受け取るとタバコの味を噛み締めるながら構わないと答えた。 龍二の家は少し変わった所にあった。 路上を入って行って突き当たりの少し手前を右に入ったその先にあり車で入って行くには少難しい場所にあった。 しかし、青山は慣れた手つきで車を細い路上をすいすいと進んで行った。 それを見た龍二は青山に行った。 「ここらへん子供多いんだから気ぃ付けろよ!」 それを聞いた青山は運転しながら透かさず言い返した。 「今は良い子は学校に行ってる時間だ…お前らと一緒にするな!」 そう言われると言い返せない龍二であった。
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