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距離を置いても即座に詰められる。そう判断し、白兵戦闘に切り替えるべく、自らもクリスソードを引き抜くブラックキャリバー。
その刃はボディカラーが示すとおりの、黒色だ。
『だぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!』
『おぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!』
躊躇わず突撃するゼータキャリバーと、怯まずに迎え撃つブラックキャリバー。
青と黒の刃が交差し、凄まじい火花を散らす。
強化合体において引き上げられるのは、防御力と機動性のみ。その出力は両者ともほぼ互角である。
だが、つばぜり合いとなった状態で身動きが取れなくなった時点で、ゼータキャリバーは違和感に気付いた。
(ブースターの推力を合わせても、押し切れない…!?)
決して押し負けているわけではない。しかし、正面からぶつかり合って互角、という点が疑問として残る。
その答えは、相対する敵の口から語られることとなった。
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