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『気になるか。強化合体さえしていないこちらが、今の貴様と互角であるという事実が。ならばその目でしかと見るがいい…!』
ブラックキャリバーの宣言と同時。
その上半身が、内側から噴き出した黒い炎に包まれた。
『なッ…!?』
その突然の現象に怯んだゼータキャリバー。
その隙を、ブラックキャリバーは逃さない。
『オォォォォォッ!!』
力で圧倒し、押し返す。追撃を警戒したゼータキャリバーは、距離を置いて剣を構えなおした。
ブラックキャリバーを包んだ黒い炎は、次第に納まっていく。
それと引き換えに浮かび上がったシルエットは、ゼータキャリバーを驚愕させた。
カラーリングは黒のまま。胸部を覆う盾を思わせる鎧と、頭部を覆うヘルメット、額に掲げられたV字アンテナ、そして背中に背負う形となったブースター。
球状の結晶体を胸部に抱くその姿は、正しくゼータキャリバーそのものだったのである。
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