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技の直撃を受けたわけではなく、機体の損傷は見た目ほど大きくはない。
が、正面からぶつかり合った余波をまともに受けてしまったために、そのダメージは決して小さくはない。
ブラックゼータキャリバーは剣を構え直し、急降下する。
そして止めを刺すべく繰り出された一撃は、しかしゼータキャリバーの繰り出した剣閃によって阻まれる。
だがそれを受け流して着地すると、今まさに飛び起きようとしていたゼータキャリバーに蹴りを放つ。
回避行動へ移るタイミングが一拍遅れ、ゼータキャリバーは直撃を受けて後方へと飛ばされる形となった。
更なる追撃。距離を詰めて振るわれる一閃を、再び剣によって捌く。返す刃の一撃を受け止め、受け流しつつ、後退するゼータキャリバー。
再びのつばぜり合い。今度は互角などではなく、完全に圧倒されてしまう。
『どうした。我を倒すのだろう』
『クッ…言われるまでもない…!』
言い返しながらも、全身を襲う脱力感に膝を付くゼータキャリバー。
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