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新選組の屯所は、妙に汗臭かった。
「逃げたら殺すよ」
門の前で、改めて言われた言葉。
びくんと跳ね上がる私の方を見て、沖田さんはそれを確認するとさっさと中に入って行ってしまった。
「ったく総司のやつほんと容赦ねぇなぁ。俺はお前のこと白だと思うけど‥ありゃあ一体どういうことだったんだ?」
藤堂さんが困った顔をしながら問いかけてきて、私は何も言えなかった。
「・・・それは、色々と‥」
「ふーん…。ま、すぐにわかるだろうけど」
その言葉の意味を、分かっていた。
――…尋問、されるのだろう。
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