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「沖田の意見と斎藤の意見、両方を含めた結果、確かにこいつは怪しい。それは違ぇねぇ。だが、ここで斬っては何がどうなっているのかわかりゃしねぇ。ということで、沖田、しばらくテメェが面倒見やがれ」
「はぁ!?なんで僕が!」
「元はと言えばテメェが連れてきたんだろうが。平助は乗り気じゃなかったらしいじゃねぇか、明らかにお前の責任だろ。きちんと取れ」
ちっと舌打ちをして、憤りを隠せないらしい沖田さんは、そのまま部屋を後にしてしまった。
「あの、でも私は‥」
「お前を心から信用したわけじゃねぇ。怪しいってのは俺もあいつに同意見だ。だから、監視も含め、沖田に一任する。それだけだ」
冷めた瞳が、私に何も言えなくさせた。
どうしてこんなことに…。
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