一ノ章

3/7
前へ
/56ページ
次へ
「さすがにやめろって総司!相手は女の子だぞ!」 「男も女も関係ないでしょ。明らかに怪しいし」 ここで斬っておいた方が後々楽だよ。 柄に手をかけ、いつでも抜刀できる態勢をとる。 「・・・じゃあ‥沖田、先輩は‥」 本当に、居なくなってしまったんだろうか、 私を残して、私のせいで、 もう、会えないのだろうか。 「ねぇちょっと、君今の状況分かってるの?死ぬよ?」 まるで抵抗する気がない私に、青年は訝し気に眉を寄せた。 「・・・ひとつ、お伺いしてもいいですか‥」
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

96人が本棚に入れています
本棚に追加