一ノ章

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「・・・何」 ただならぬ雰囲気に、青年は静かに応じた。 「・・・貴方の、名前は‥」 私はまだ、望みを捨てきれてはいなかったのだ。 「・・・・・・新選組一番組組長、沖田総司」 沖田…――。 そして、この世界風景。 「まさか…ここ……」 信じられなかった…。 「幕末…?」 沖田総司。 そして、彼はもう一人の浅葱色の衣をした少年を平助と呼んだ。 間違いない…。 そして、確信がもう一つ。 「沖田先輩は‥一体…」 沖田先輩にとって、沖田総司はご先祖様? いや、でも彼に子供なんていなかったはず。 だとしたら…。 「生まれ変わり‥だったの…?」 沖田総司の…生まれ変わり。
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