一ノ章

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衝撃を受ける私を不審に思い、実物沖田総司は刀から手を離した。 「君、本当に何なの。何を知ってる?」 どうやらまだ私のことを敵か何かと勘違いしているようだが、そんなことまで今の私には気が回らなかった。 「こ、ここはいつですか!?文久‥元治!?元治何年ですか!?」 「え‥元年だけど…。それがどうかしたのか?」 きっとかの有名な藤堂平助であろう人が、私の突然の勢いにたじろぎながら教えてくれた。 そんなに昔なのか、ここは。 もはや先輩と同じだのと考えている余裕はなかった。 帰らなくちゃ、元の世界に…!
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