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…
「…ここは……どこだ……」
彼は目覚めた…
重い瞼を持ち上げ目を擦るとよく周りを確認した。
「なんだよ…これ…」
ゾッとした…
なぜなら四方八方どこを見渡しても…何もなかったのだ…
正確に言うと
淵もない…色もない…
まるで真っ白な画用紙の中にいるかのような空間がただ
…無限に広がっていた…
「え……夢…じゃない…とも言えないような…」
もう夢と思うしかなかった
その程度のことくらいしか考えられなかった。
「……え…」
とりあえず立ち上がってみる。
何もない空間だけに普通に立っていていいものなのか…。
不安が立ち込めた…。
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