始動

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それから彼は、数分いや…数秒…? 数時間かもしれない。 そう時間も感覚も何もないのだ… …その時だった。 彼は無限に続く無の空間の先に微かに光を感じた。 「ん…なんだ…? これはあれか…ドッキリでした!!…的なやつか!?」 彼は夢オチであってほしいが如く期待した。 「…しゃーない!」 しばらくして彼はその光に向かって歩み始めた。 だんだん距離が縮まるかのように光も徐々に強くなる。 「…ん?…あれは…」 彼はついに手に届くぐらいな位置にある光に目を凝らした… すると… 「……!?」 彼は目を丸くした。
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