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(何も無いペンションを舞台として使うには、リスクが高すぎる。それとも『死神』という人物は、自信過剰な快楽犯タイプなのかな?…まぁまだ何も起きてないんだから、気にしすぎかも知れないけど…ι)
「…ん……さ……涼輔さんっ!!!」
「…!!…あιごめんι考え込んでたι」
涼輔は考え込むと自分の世界に飛び込む癖がある。
必ずなつめや周りの人達が呼び戻すのだが、毎回何度言ってもこの癖は治らない。
「全く…何を考えていたんですか?」
なつめはエビフライをタルタルソースの海に沈めながら、涼輔に問いかけた。
「ただ『死神』って人物を推理してただけだよ?…リスクの高さを気にしない快楽犯なのか、それともしっかりと計画を立てた知能犯なのか…ってね。」
まだ何一つ分からない『死神』という人物に、涼輔の好奇心は捕らわれたままだったのは言うまでもなかった。
再び一行を乗せたワゴン車は、話にあったコンビニに到着していた。
「もう少しでペンション『クローバー』に到着ですね。」
買い物を終えたなつめがそう呟くと、店内に居た女顔の青年がこちらを見てニッコリと笑みを浮かべた。
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