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朝9時に駅前合流と言う事もあり、涼輔となつめは前日にS県の旅館に一泊し、30分前には待ち合わせ場所へ到着していた。
「ふぁぁぁ…眠っ…ι」
大欠伸をする涼輔をチラッと見てから、なつめは深い溜息を漏らした。
「本っっ当に涼輔さんは朝が弱いんですから…ι」
「…だって頭働かな…ふぁぁぁぁ…」
なつめが呆れながらも近くの自販機で缶珈琲を買って来ると、涼輔は笑顔で受け取り、飲み始めた。
「ありがとう♪…そう言えば昨日のお刺身美味しかったね♪」
「そうですね♪やっぱり漁港が近いと新鮮なお魚が入るんでしょうね。」
その時、一台のワゴン車が止まり、運転席から1人の男が姿を見せた。
「北条さん!なつめさん!おはようございます!」
『横沢さん、おはようございます。』
横沢はすぐさま荷物を車に詰め込むと、二人を後部座席に勧めた。
「ペンションの場所は離れてますんで、そろそろ向かいますね。」
「どのくらい掛かるんですか?」
なつめの質問に、横沢は苦笑しながら6時間弱だと答えた。
「何せ山ん中なんですよι途中にコンビニがあるんで、そこで必要な物は買っておいた方が良いですよ。」
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