-宣告-

14/15
392人が本棚に入れています
本棚に追加
/430ページ
「改めて。それでは『YES』を押してください。」 守は無言で『YES』の文字をタッチした。 -? -?? -??? 何も起こらない。 何の異変もなさそう。 守は黒服の男を見た。 「やはり発動しませんか……、貴方の能力『アンチサイコ』はミュータントの異能力を無効化するものらしいです。組織の見解通りだ……。」 -異能力を無効化する能力…… 守の頭に一抹(イチマツ)の不安がよぎる。 -異能力を無効化する『だけ』の能力……!? 相手が普通の人間だったら全く使えない能力。 クリーチャーにも同様。 守は腰に刺したダガーいっぽんで戦わねばならない。 いくら武器が特殊なミスリル銀製だとしても、今まで剣術や体術などのトレーニングはしていない普通の体。 体育の成績は『3』だった。 運動はあまり得意ではないが、足だけには自信がある。 -なんだか、逃げ回ってばかりの戦闘が思い浮かぶな……
/430ページ

最初のコメントを投稿しよう!