-宣告-

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「僕は不適合者なんでしょうか?」 -今、ニュースやワイドショーで話題となっている『ファイアーマン』や『スーパーマン』のような大活躍が僕にもできる、と思っていたが……そんな夢ははかなく散った。 しかもゲームに参加すらできない現実…… しかし、黒服の男は冷静に対処した。 「我々の上層部からの指令で、もし、貴方のログインが失敗した場合、特例措置として飛行機でゲームの舞台である孤島にお連れすることになっているのです。」 守は目を丸くして驚いた。 「上層部??…それにゲーム世界って現実なんですか?」 黒服の男は答える。 「えぇ、貴方への招待は我々の組織の上層部が関係しています。ゲーム世界については半分現実で半分仮想世界……みたいな感じだと思ってください。現実世界を仮想世界で補(オギナ)っていると理解していただくとわかりやすいと思いますよ。」 言っていることは正直よくわからなかったが、ゲームに参加できる、ということで守は一安心した。 そして、黒服の男は翌日あらためて迎えにくると言うと、守の前から去っていった――
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