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空港を奥へ奥へと進むと、一機の黒いジェット機が離陸の準備を整えて待っていた。
戦闘機のようなスタイル。
ステルス機のようだ。
守は後部にあるハッチから搭乗した。
中は思ったより広く、大人が6人乗れるスペースがあった。
座席はソファーのような造りで、一つ一つがゆったりとしており、3対3の形で向かい合うようになっている。
内装はウッドをふんだんに使った豪華な感じ。
座席と座席の間にはガラス製の透明なテーブルが備え付けられている。
守は恐縮した。
座席につき、朧(オボロ)げな仕草でシートベルトをしめた。
黒服の男も同じような動作。
若干、緊張しているように見える。
この飛行機に乗ることは彼らにとっては名誉なことなのかもしれない。
確かに特別な感じがする。
そして飛行機は音も無く、静かに飛びたった。
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