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…なぜ守に覚悟があったのかというと、守には小さな頃から特殊な『能力』があったからだ。
守は18才。
年齢が何を意味しているかというと、世界中の18年前に産まれた子供達の中に『不思議な力』をもつ者が存在するから…だ。
それは数百万人に一人という確率で、体を炎に変えられる者や超能力をもつ者など、その能力は様々。
世界政府は彼らを『ミュータント(異能力者)』として定義し、監視や監禁の目標とした。
守はミュータント適性検査で『陽性』と判断されたが、その能力については『不明』とされ、監視対象として一般人と同じように生活してきた。
…ゆえに、守は自分の能力を試す場所を願っていたのだ。
そこに現れたのが悪魔のゲーム『-スパイラル-』だった。
例えどんな危険な能力だとしても存在を許される絶好の機会。
守は『覚悟』を決めていた。
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