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倒した実感はないものの、目の前に倒れる恐竜をみながら、
安堵に頬が緩んでいたが、少し先に人間が木に寄りかかり此方をみていた、
俺が見つめていると、
木に寄りかかる人間は
此方を睨んできた、、
……俺、なんかした?
いやいや、したのは恐竜でしょ?
むしろ神様でしょ?
怖いな、なんか会社でしくじった後始末の時に似てるかも…
ここはご機嫌をとるしかない、あの人は何を望んでいる?、考えろ俺…
よし、とりあえず安否確認だ、うん、、怪我してなさそうだが、
これは大事でしょ?
笑顔だ、頑張って引きつる筋肉を動かし笑顔をつくれ、
怖くない、怖くない、謝罪営業じゃないんだ…
『くっ………大丈夫ですか?』
睨む相手へ必死の言葉はこれだった。
??side
怖い、怖い、、
身体を蝕むのは恐怖だ。だが、よく見れば少年、いっても青年くらいだ
私は数多の戦を戦いぬいた兵士だ、
竜には劣るが、対人間ならば負ける事はない、、腰は抜けているが、、、
必死に睨みつけていると、銀髪の男はこちらをみて、ニヤリと口元を歪め笑ったあと近づきながら
『くっ…大丈夫ですか?』
と聞いてきた、
笑いをこらえて居るのだろう最初に笑いが漏れているし、既に小刻みに身体が震えている表情は笑顔だが少し力んだように感じる、
この男には勝てない、、全て見透かしているのだから
??side終わり
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