本日初の人間発見

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目の前の人間は怖がる俺をよそに、睨むのをやめ力を抜いた表情でこちらをみて 『大丈夫だ、私に怪我はない…ところで君はだれだ?、兵士には見えないが…』 と聞いてきた。 どうするか…、 いやどうしたらいい、名前?うん名前だよな、 名刺はないが、 とりあえず相手の名前を聞き出さなきゃな… 『あっ俺は、連城、戒です兵士ではありません。あなたは?』 目の前の人物は俺をみた後にゆっくりと立ち上がり 右手を出しながら 『傭兵ギルド所属の キルケ・ゴールだ。 職務中だったが竜に遭遇し、主は今は多分街に向かっていていない。』 と低く良く通る声でいった。 この人には勝てる気がしない、筋骨がしっかりした感じは受けるが、 顔は所謂イケメン、傭兵でしょ? 平和ボケした自分には、男としても、力でも絶対勝てないな、うん。 もしかして竜?倒したのはこの人か、 うん俺に実感がないのは倒してないからだなー 異世界初日に獲得したのは逃げ足の早さか…。 『竜を倒したんだ、証拠を持ってギルドに向かねばな、 私も主を探して生きている事を伝えねばならぬし…どうする?近くの街に共にいくか?』 この人なんていい人だ、街に案内してくれるなんて!! 顔が自然に緩む。 俺は、ハイ以外の返事は用意してなかった。 返事を聞いたキルケさんは竜の牙と尻尾をどでかい剣で叩ききり、 俺を案内してくれた。
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