罠。

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「今日はボクが奢ってやろう。さぁ好きな物を選べ、庶民よ。」 「偉そうな態度と台詞が非常に不愉快だ。帰る」 「サーセン」 「謝る気さらさらねぇな」 「まぁいいじゃないか、奢りなんだから流せよ、スルーしろよ」 「…………。」 ぶちギレオーラで威圧してくるこの子は、オレの親友の直人。 オレは由紀。 今をときめく華の高校生。 青春真っ只中で、只今片想い中。 目の前の、そうこの子に。 可愛い女の子は沢山いるのに、こいつを選んでしまったオレはホモかもしれない。 でも可愛い女の子は好きだ。 短いスカートからチラリと見える見せパンは非常に憎たらしいし、ワイシャツから透けるブラは特に最高だと思う。 透けるトン最高。 なのに、なのに、何故なのか。 何故、この子なのだろう。 「オレ、いちごパフェといちごケーキとモンブランね。おまえは?」 やたら甘党だから? 「相変わらず甘党なのね。オレはー…んじゃぁ、白玉ぜんざい」 「相変わらず甘党だな」 「甘いもん三つも頼むやつに言われたかねぇよ」 ─…あぁ、この笑顔、かわいい。
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