出会い

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カキーン!と金属バットの金属音が響く。 バッティングセンターで1人の少年が打ち込みしている 小場大樹(コバ ダイキ) 無名校だった城下中学を、全国大会まで導いた。 当然、強豪校からオファーがきていた。 しかし、大樹は断るつもりだ。 強豪校に入っても大量の部員達のレギュラー争い そういうのは好まない。 仲間と一緒に、楽しく!そして、ひとつになって甲子園を目指す! そういう高校に行きたいと、大樹は思っていた。 「ふぅ」 バッティングが終わり、冷たいスポーツドリンクを飲んだ。 「マジで高校どうしようかな…近くの城下高校にしようかな…」 悩んでいる大樹が、ふと横を見ると、不良っぽい奴が、人を囲んでいるのが見えた。 「ちょっと、行ってみるか」 大樹は、不良が囲んでいる所に向かった。 「離せ!」 どうやら、少年が不良に絡まれているようだ。 大樹は、不良の所に向かう。 「あの!ここは、絡むところじゃないんだけど!」 「ああ!?引っ込んでろ!」 不良が殴りかかってきた!しかし、大樹はすっと交わした。 そして、大樹は不良の肩を掴む。 「それ以上動くと…骨粉々にするぞ!」 「ヒィィィィ!!」 大樹の迫力に耐えきれなくなり、不良は逃げて行った。 「ありがとう」 「どういたしまして」 「間違えてたら悪い!」 「弱小校を全国大会まで導いた小場だよな?」 「そうだけど!」 「やっぱり!俺、あんたに憧れて野球始めたんだ!」 「それは、光栄だな!これからも、野球頑張れよ!」 「じゃあな!」 大樹は、バッティングセンターを出ようとしたが助けた少年に肩を掴まれる。 「ちょっと待ってくれ!いきなりなんだが勝負してくれないか?」 「勝負?詳しく話を聞こうか」 「紹介が遅れたな。俺は村中紀彦(ムラナカ ノリヒコ)。中学3年だ」 「俺は、小場大樹。よろしく。勝負って?」 「俺と、1打席勝負をしてほしい!」 「俺は、別に良いけど…どこでやるの?」 「ここの近くにグランドがあるんだ。そこで勝負しようぜ!」 「わかった!」 2人は、バッティングセンターを後にして、グランドに向かった。
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