出会い

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15分ほど歩いたところで、グランドについた。 「始めるか!」 紀彦はバットを素振りして打席に入る! 大樹は、紀彦の素振りをじっくりと見る。 大樹は、セットポジションにつく。 (まずはギリギリの外角低めだ) カキーン! (な!外角低めを) 外角低めのギリギリストレートを、紀彦は初球から打ってきた! しかし、紀彦はバットを振るのが速すぎた。ボールはどんどん切れていく。 そして、川に落ちた。 「あ!すまん!」 「予備があるから大丈夫!」 ファールになったものの、打球はホームラン並の当たりだった! 大樹は振りかぶり、2球目を投げた。 ボールは、外に逃げるように鋭く変化していく! ガキッ!と鈍い音がした。 紀彦が、打ち損じてしまった。 大樹は振りかぶり、3球目を投げた。 (外角高めのボール球になるストレートだ) 紀彦は、変化球と思っていたのだろう…見事に外角高めのストレートに手が出てしまった。 バットは、空を切った! 三振! 「クソ~!」 紀彦は、とても悔しがっていた。 「完敗だよ!」 でも、紀彦のバッティングも凄かったぞ! 1球目なんてホームラン打たれたと思ったぜ! 「負けは負けだからな。」 ところで、大樹はどこの高校に行くんだ? 今のところ、城下高校かな。 「マジで!」 俺も城下高校行く予定なんだ。 じゃあ、チームメイトになるってことか! 高校に入る楽しみが増えたぜ! それは、俺も一緒さ! お互い入学するまでもっと強くなっていようぜ! 「おう!」 じゃあ、入学式で! 俺は、紀彦と別れた!
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