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目を開けるとそこは病室だった
白い天井、白いベッド、白い床
なにもかもが真っ白に染められていて感覚がおかしくなりそうだった
周りには誰もいない
静かな部屋にピッと電子音が響く
どうやら心電図の機械が作動しているようだ
「ここは…」
ぐるっと見渡し、周りのありとあらゆる情報から病室なのではないか、という結論に至る
「なんでこんなとこに俺はいるんだ?」
腕や手などをみるかぎり、どこにも異常は見受けられない
肩を軽く回したりしてみても違和感も感じなかった
「…とりあえず誰かいないか探しにいかないと」
この見ているだけで目がチカチカする部屋からも早くおさらばしたかった
その時、
コンコン
ノックの音が聴こえ沈黙が部屋を満たす
数秒後にガラガラっとドアが開け放たれ一人の人物が現れた
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