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~何処か~
不気味だった。
照明が一つも無く、目の前に何も見えない部屋。
そんな部屋にその男はいた。
研究員が着てそうな白衣で身を包み、眼鏡を掛けた男は手にポケットサイズの電子板を持っていた。
「いいぞ……成功まであと20パーセントだ……」
手を握り締め、電子板を強く握る。
電子板は小さい画面とボタンがいくつか付いて、携帯ゲーム機に似ていた。
画面には『始動まであと20%』とドットで標示されていた。
そして、その研究員は電子板の画面からピンク色の培養液が入ったカプセルに目を向ける。
カプセルには電子ケーブルを頭に繋ぎ、培養液に浮かんでいる少女がいた。
少女は何も身に付けず、裸のまま浮かんで寝ていた。
長い緑髪は逆立つように浮かんでいた。
「いいぞ……いいぞ……!!」
研究員は電子板の画面の表示に目を丸くする。
電子板にはこう書かれていた。
【アンドロイド:M02から通信が入っています】
研究員は?を頭に浮かべる。
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