『パンドラ』

11/12
前へ
/79ページ
次へ
そしてしばらく経った日。 私は会見で喋っていた伊月さんという人がふと気になり、ネットで調べたのだ。 「希望ヶ崎高等学校…校長?」 今思えば、この時気にならなくて、彼女のことを調べていなかったら私はどんな道を歩んでいたのだろうか。 もういまとなっては、どうでもいいことなのだけど。 もちろんそのあと希望ヶ崎高等学校のホームページもちゃっかり調べ、隅から隅までじっくり読んだ。 パンドラを倒す為だけにつくられた高校…というより、組織とか軍隊のほうがいいのかもしれない。 ――――もしも私が、世界を救う勇者なら…なんて、考えてみたけど馬鹿馬鹿しくて笑えた。 でも、なにもできずにこのまま世界の滅亡を迎えるのは嫌で 私はここに行くことを決めた。
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加