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私はここよりもっと北にある小さな村で産まれ、育てられました。
私の家族含め、村の殆どの人が魔女や魔法使いでした。
魔女といっても私の一族はは水を操る魔女でしたが。
ああ、あと魔女だからといって別にトカゲのしっぽを鍋で煮込んだりはしていません。普通の人々と同じような暮らしをしていました。
でもある日――――その時はまだ幼くてそれがなんなのかがわかりませんでしたが、大勢のカケラが私たちの村を襲いました。
母も父も、みんなカケラを倒す為に討伐へと向かい、そして死んでしまいました。
村で生き残ったのは私と、運よくカケラの大群から逃げ延びた私の祖母だけでした。
――――
「――――祖母は去年亡くなって、あの村の出身はもう私しかいません」
「……」
どう言葉をかければいいのかわからなかった。
「……ごめん」
「いえ、こちらこそ不愉快な話をしてしまってごめんなさい」
――――こんな中途半端な気持ちじゃ、私の希望がカタチにならないのもわかる気がした。
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