麻里の生い立ち

2/3
前へ
/30ページ
次へ
麻里こと、田中麻里は今年で16歳。 特別学校に通う日々。 生まれつき脳性麻痺という病気で全く歩行不可。言葉もなんとか通じる状態であった。 麻里が4歳になった頃、高速道路の工事現場中、手違いで走ってきた車に跳ねられ、ほぼ即死状態であったと後に聞く。 母は、近くのお弁当屋を午前中いっぱい働き、私が帰宅する15時頃にはスクールバスにて帰宅する私を迎えに来る頑張り屋の母。 上に2歳上の兄、浩太がいるが、家族には全く関心がなく、外へ行っては午前様…要するに一般に不良。高校には行かずニートというカッコイイ言い方であるが正直当てにならない兄貴であるが発言は兄貴ずらしてるのがほんとに腹立つ麻里であった。 麻里は週に一回近くの個人病院で診てもらい、半年に一度、大学病院で精密検査してる。病名の通り脳に障害があり、運動機能や言語機能などあらゆる障害を及ぼす病。ただ、治療法はなく、現存維持させるため、二週に一回リハビリにも通ってる… 私にとってはめちゃハードな生活だが、嫌いではない。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加