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青く澄み切った青空。
小高い丘に青々と茂った草原。
周りの山々からは鳥達のさえずりが聞こえる。
ここは、標高5000mにある小さな村テロル。
人口凡そ300人、高山植物を産物としている。
高山植物。
この世界では11種類しかない高山植物の9種類がこのテロルでしか採れない。
非常に貴重な植物で加工次第では不治の病を治せたり、新魔法の開発には欠かせない。
希少価値が高く採れる量も少ない事から、1種10本の束で小さな家を1軒買える程の高額で取引される。
しかしこの取引にも命が懸けて行われる。
いくら希少価値が高くても商人がこんな高い場所まで来る事を拒む為、村人が山を下りて直接取引するしかない。
その為、普段は大人達が3人体制で山を下り高値で売れる街に売りに行くのだが、3年に1度このテロルという村では大人達が行かず、10才から18才までの子供達だけで取引しに行くという危険極まりない決まり事がある。
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