世界

旅立ち

何故そんな決まり事が出来たのか？

それは誰にも分からない。
数百年も前からの決まり事らしく、今となってはその実体を知る者は居らず、過去のモンスターによる襲撃や天災で証拠文献等は村に残されていない。

しかし、この村に居れば親や村人達からの会話で知りたくなくても知ってしまい、そんな話しを聞いていると何もせずにはいれらない。

自ら剣や弓、魔法杖等得意な武器を持って鍛練に勤しむ様になる。

そして今日は…
３年に１度の高山植物を取引しに行く若者５名の選考発表日。

あの草原に囲まれた小高い丘にテロル村の人の殆どが集合した。

当然というべきか皆の顔は非常に暗い。

特に該当する１０才から１８才までの若者やその親達の中には、自分や自分の子供が選ばれるかもしれない恐怖や精神的苦痛から体調不良を訴える者まで居る。