01…崩壊カウントダウン  side.Beath

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3…2…1… ガガガガガガ 耳が痛くなるほど大きくて、うるさい破壊音の中、少年は赤く染まる町を丘の上から見ていた。 ガガガガガガ 炎に包まれた町を見つめているせいか、少年の目は赤く光っているように見える。 「バース様。終わりました」 淡い赤をまとい、現れた女は少年に言った。 「じゃあ、帰ろうか」 少年らしい少し幼さの残る声で、少年は女に言う。 「はい。皆に集合をかけますか?」 女の長い黒髪が風に揺れる。 「そうだね。みんなに話したいこともあるし、集めておいて」 少年はそう言うと、瞳に狂気を写して笑った。 「政府の奴等が動きだすみたいなんだよね……」 狂気を隠すように、少年は自らの肩を抱く。 「壊しあうの、楽しみ」 そう呟くと、少年は町に背を向ける。 「では、後ほど」 女はそう言うと、赤い残光を残して消える。 そのすぐ後に、少年も黒い残光を残して消えた。 .
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