01…崩壊カウントダウン  side.Beath

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少年の名前はバース=リスカトル。 彼は15歳にして、犯罪組織「メーデー」のリーダーである。 メーデーは最近、急激に成長してきた組織で、「大量無差別殺人」・「爆破テロ」など、残酷で残虐な犯罪を冒している。 そのため、メーデー対策に政府も動き始めようとしていた。 バースは自分の部屋で本を読んでいる。 皆が集まるまでの時間つぶしだ。 「禁断魔法」と表紙に書いてあるその本には、バースの黒いオーラが込められているため、バースにしか読むことができない。 トントン ノック音に合わせて本から顔を上げる。 「どーぞ」 失礼しますと女の声がして、ドアが開く。 「レイサか。さっきはありがとね」 長い黒髪の女は先程、バースに皆の集合を命じられた、メーデー幹部の一人「レイサ」だ。 「いえ、ありがとうございます。皆がそろいましたので、来ていただけますか?」 レイサは深く頭を下げて言った。 「うん。行こ」 長い廊下を無言で歩く二人。 しばらく歩いたところで、レイサが大きな扉を開く。 「どうぞ」 レイサが言うと、バースは軽く頷いて、開かれた扉の奥まで進む。 進んだ先にはもう一つ扉があり、その前に男が立っている。 「バース様。お待たせしました。どうぞ」 そう言って扉を開けた男も、レイサと同じメーデーの幹部だ。 名前は「サライ」という。 「ありがと サライ。みんな揃ってる?」 「はい。全員」 サライは深く一礼し、それに合わせてバースが歩み始める。
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