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12年前の粉雪舞う季節…
両親と高校生だった私の乗った車が事故に合った。
母は…
あっけなく亡くなった。
父は、一命は取り留めたものの車椅子の生活となった。
そして私…
命には別状はなかったけど高校生の私にとって受け止めるにはあまりに大き過ぎる怪我の傷痕が左側の胸に残された。
入院している間は何故か泣けなくて、退院してから初めて鏡の前で傷痕をまじまじと見た夜、私は初めて声をあげて泣いたんだっけ…
泣いて泣いて、
夜が明けるまで泣き続けた…
受け止めたはずなのに…この傷痕は今も私を苦しめる…
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