*断り*
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ファミレスの奥のテーブルに向かい合う2人。 周りの人がこんな会話を聞いたら、ただの年増の独身女が親子ほど歳の離れた男と不倫して、今、別れ話をしている、という風にしか見えないだろう。 「それでは私の気が済まない。だから、今回もちゃんと受け取ってほしい…」 そう言って、会長は小さな茶封筒をスーツの内ポケットから出してテーブルの上に置いた。そしていつものように、スッと私の方へ茶封筒を滑らせた。
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