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照りつける太陽。
頬を打つ風。
桜の花は、あっという間に散ってしまい今は青々と丸い葉が付いている。
从;゚∀从 ハァ…ハァ…
そんな爽やかな風景とはミスマッチ過ぎる赤いジャージを纏い、私はターゲットを追っていた。
从;-∀从ゞ(髪、短く切っといて良かった…。)
セミロングの赤髪に指を入れ、心から、そう思う。
かれこれ私は、1時間程走り回っている。
∧_∧
≡(;・∀・)
ターゲットがターゲットなだけに仕方ないが、そろそろ〝フリーター〟も動いて欲しい。
( ´_ゝ`)「OKですよぉ~ハインさん~」
思いが通じたのか、灰色のスウェットを身に纏った背筋が悪い男がターゲットの前から飛び出した。
∧_∧
(;・∀・)そ
男に驚いたのかターゲットは進路を変えようとするが、時既に遅し。
バシッ 彡♯♯♯
( ´_ゝ`)つ―♯;・∀♯
ターゲットは男が持っていた網の中に収まった。
( ´_ゝ`)「モララーつかまえたぁ~」
やる気が無い声を上げ、私にターゲット――モララーを見せつける。
♯♯♯
♯;・∀♯ ウニャー!!
網の中でモララーは懸命に声を上げるが、直ぐに声は収まった。
少しは学習した証拠かな。
((从;゚∀从「ハァー疲れた!!フリーター!!帰りなんか奢れ!!」
男の元へゆっくり歩き、網の中からモララーの黒い頭を撫でる。
疲れきってるようで、抵抗はしてこない。
_
( ´_ゝ`)つ/♯「あれだけ走って息が切れてないとは…。年上には敬語。フリーターというのもやめてください~」
私に虫取網を渡し中に入っていたモララーを抱き抱え、男は歩き出した。
(( ´_ゝ`)
つ -∀-)⊂ ニャー
_
((♯\从 ゚∀从
その後ろを、私は黙って着いていく。
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