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しかし
「なんで私がやらないといけないんですか?」
和樹の言葉を一蹴して離れていく慎也。和樹は快感に蕩けて動くこともままならない身体を動かして縋り付こうとする…が、その手は空を掴む。バランスを崩した和樹はそのまま床に落ちていった。
「いぁっ…」
その落ちた痛みすら和樹の今の身体は快感に変えてしまい甘い声を漏らす。
「し…や……」
ズボンの裾を掴み、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔で慎也を見上げる。和樹の先走りで床にシミが広がる。
「床が汚れます。後始末、誰がすると思ってるんですか?」
冷たい視線で見下ろす慎也。
「はっ…あっ…あっ…ーっ!」
慎也のその瞳に見据えられただけで和樹の身体は歓喜で震えてぞわぞわと鳥肌が立ち白濁を溢れさせる。
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