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「なんでも大体の世界に居て、その全ドラゴンは繋がってるらしいわ」
淡々と説明する舞花。
繋がってるねえ。
どこら辺が繋がってるんだろうか、胃袋?
「攻撃したらどうなるんだろうな」
「食べられるんじゃない?」
なんと、冷静にそういう舞花。
マジかよ、こえーな、とりあえず手を出さないようにしよ。
「スルーを止めろ!」
「はいはい」
「かる!」
いまだに気にしていたこうやが、あまりにもうざいので、一応反応しておく。
うざいやつだなー。
「まだ未知数のモンスターって事でいいんだな?」
舞花に確認をいれる。
オレの言葉に、合わせるように頷いた。
「そうね」
そうなのか、まだ未知のモンスターが居るんだな。
怒らせない内にこのまま帰るか――って!?
パラレルドラゴンは、いきなり動き出した。
「なっ!? 動いたぞ!」
「え!? あのドラゴンは滅多な事では動かないはずなのに!」
舞花が動揺している、これは凄まじくヤバイんじゃないか?
「確かパラレルドラゴンが動くのは、危害を受けた時か、別の世界の物が転送された時ですよ!」
荒波の解説は、分かりやすいな。
それを考えると、攻撃はしてないから別の世界の物が転送されたって事だな。
「どうする、あれ」
「どうも出来ないよな、取り敢えず見とくか」
って――こうやが居ないぞ。
よく見ると、こうやはパラレルドラゴンに走っていっていた。
「何してんだバカ!!」
「何って、要するに何かが出てくるって事なんだろ! 近くで見てぇじゃねぇか!!」
そう叫ぶこうや。
確かに見たいけど、近づいたら危ないだろ!
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