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こうやを追いかけて、オレ達もパラレルドラゴンに近づいて行く。
英語だと【Parallel Dragon】ってとこか、関係無いけど。
近くに行くと、こうやが止まっていた。
「どうした? まだちょっと距離あるぞ、見に行くんじゃなかったのか?」
「いや、これ」
こうやが指差した先には、人が倒れてた。
ひーふーみ、――多分五人くらいだと思う。
即座に近付いて起こしてみた。
「おい、大丈夫か? 起きろ!」
「ん……あ」
ひとまず、その内一人を起こす事に成功。
見た目は、赤髪でアホ毛が特徴的、服装は至って普通。
別世界の人間か?
オレが言うのもなんだけど、ここの世界とは違う空気がある。
「大丈夫か?」
「ああ……なんか、あったようだけ――って、瞳達は!?」
意識がハッキリし始めたようだけど、いきなりハッとしたように立ち上がった。
そして周りを見渡す。
端から見ると挙動不審だ。
「誰だよ?」
「俺の仲間達だよ! 見なかったか!?」
「とりあえず落ち着け。お前以外の奴はオレの仲間が安全なところに集めてるはずだから」
「じゃあ、皆大丈夫なんだな?」
「ああ、安心しろ」
「良かった」
仲間の無事を伝えると、なんとか落ち着いた様だ。
なんとも騒がしい奴だが、仲間想いの良い奴って事は分かった。
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