9501人が本棚に入れています
本棚に追加
「て、転生先はよくある魔法があるファンタジーな世界です。
きっとお気に召すかと……」
ホントに転生させるだけかよ。
チッ、つまらねぇ……。
そこは何か力を寄越せよ。
少し脅すか……。
俺はポケットからある物を取り出す。
「……それは鉛筆削り……ですよね?
ちなみに、何に使うつもりで?」
「指を一本一本丹念にこれで──」
「な、何が欲しいんですか?」
まったく、最初からそう言えよ。
そうすりゃ怖い思いをせずに済んだってのに……。
「俺が欲しいのは3つ。
まず最強の身体だ。
どんな魔法、どんな武器、どんな能力、何モノにも俺を傷つけることも叶わない身体。
そして、どんな生物も身体一つでぶっ殺せるようにしろ。
二つ目は武器だ。
サバイバルナイフだ。
大きさ、切れ味などは問わない。
ただ、絶対に壊れなければ良い。
三つ目は服だ。
武器と同じで絶対に壊れなければ良い。
強いて注文を言えば、軍用ブーツ、ジーパン、タンクトップ。
これだけで良い」
最初のコメントを投稿しよう!