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伝言?
俺様は無言で先を促す。
『あなたに与えられたあの武器なのですが、あれをそのまま腰に吊った状態では建物に入った際、重さで床が抜ける可能性があります。
ですので、勝手ではありますけど能力を追加させていただきました』
確かに、こいつの重さはデタラメだ。
俺様も正直、このままだとマズいとは思っていたからな。
今回はよくやったと褒めてやろう。
『右手に武器を納める能力を付与しました。
使い方はただ念じるだけで十分です。
ただ、イメージ的には武器に銘がある方が早く出し入れできます。
他に質問、または注文はありますか?
ぶっちゃけ他の転生者達に比べ、まだまだ少ないので追加で色々つけることができますけど……』
「じゃあ、左手にも似たような力を寄越せ。入れることができるのは武器以外だ。
そして、この服の替えを幾つか左手に入れておけ。
それと、ナイフに名前をつけるから色を変えたい」
『……左手の能力以外は無償でできるレベルなんですけど……。
意外と欲がないんですね。
何色にしましょうか?』
「赤だ」
「……一応訊きますけど、なぜ赤なんですか?」
なぜ?
簡単だ。
「かっこいいから」
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